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探究3つのキーワード

  • 絶対的経験
     「絶対的経験」とは、個人の価値観や判断基準の根幹となる体験であり、内発的な探究心を引き出すための原点となる経験です。
     
     今の社会は、まわりの目を気にしたり、空気に流されたりしやすくなっています。SNSでは、他の人が発信するキラキラした情報がたくさん目に入り、何をするにも「他の人と比べてどうか」を考えなければならない「相対性」が強い状況になっています。だからこそ、一人ひとりの「絶対的経験」を引き出したり、真新しい新しい体験を重ねていくことが重要になります。
     
  • 連想的思考
     「連想的に広げる」ことによって、特定の領域に閉じず、多様な知識と関連づけながら学ぶことができます。絶対的経験を軸に連想で興味を広げていき、関心のある知識を増やしていきます。
     
     例えば、「幼少期に生き物が好きだった経験」が起点となり、「生物学」や「環境問題」へ、さらに「エコシステムの研究」へと関心が流れるように広がります。これにより、分野を横断する発想(クリエイティブ・シンキング)や、異分野の組み合わせによる新しい価値創造ができる思考になります。
     
  • T型人材
     これからの教育や人材育成では、幅広い知識やスキルを持つジェネラリストと、特定の分野で深い専門性を持つスペシャリストの両方の要素が求められます。現代社会では、変化が激しく、一つの専門性だけでは対応できない場面が増えています。そのため、「広い視野を持ちながらも、特定の分野で強みを発揮できる人材」 が重要になってきます。
     
     例えば、ITエンジニアなら、プログラミングだけでなく、ビジネスの知識やデザインのセンスも持っていると強みになります。つまり、「幅広い知識を持ちつつ、特定の分野で強みを発揮する」という T型人材(T-shaped person)が要になってきます。
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探究の3ステップ

STEP 1
絶対的経験を 発見

 初めて虫を捕まえて観察したとき、雨上がりの水たまりで遊んだとき、海で波の動きや貝殻の形に興味を持ったとき、人にはそれぞれ唯一無二の絶対的な経験があります。そうした経験を掘り起こすことで、自分が本当に知りたいことや深く追求したいことがわかってきます。

 こうすることで、外発的動機(他人の評価や流行)ではなく、内発的動機(自分自身の興味や価値観) に基づく探究が可能になり、持続的な学びにつながります。

STEP 2
連想で探究の 琴線を発見
 唯一無二の絶対的な経験から、連想的に関心の幅を広げていきます。たとえば、無性に「虫」が好きな学生の関心を広げていくと「昆虫食」、「化石」、「模様」、「偉人のファーブル」など、色々な探究テーマを見つけることができます。また、「模様」からの連想で、「フラクタル」→「複雑系科学」だっていけます。
 
 こうして元々の興味から、関心の幅を大きく広げながら知識を拡張していきます。また、広がった知識の中から、より無我夢中で探究できる対象を絞り、専門性も高めていきます。
STEP 3
広げて深めるT型人材

 探究を広げる中で「本当に強みを発揮できる分野」を見極め、専門性を深めることで、社会に対して具体的な貢献ができます。

 例えば「自分の得意な分野」×「社会のニーズ」 を見出し、専門的なスキルや知識を磨くことが、個人のキャリア形成に直結します。

STEP 3
小見出し
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連想的思考の拡大図(虫が好きなケースの探究例)

学生の3つのアウトプット(お約束すること)

  • まず初回に、一人ひとりの「絶対的経験」を発見するマップをつくります。
  • 連想を広げながら、関心のある知識を増やす連想的思考の図をつくります。ここで作成した図を軸に、多様な知識指導を行います。
  • 学生の本当に強みを発揮できる専門分野を特定します。そして、研究的態度で専門性を高めていく指導を行います。必要に応じて、仮説を実証するために実践計画をつくり、実践の指導まで行う場合もあります。
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